新型コロナウィルスの影響で仕事が暇な時も増えましたが何となく暇な時間の過ごし方も有意義に過ごせるようになりました。
そのうちの一つに読書を取り入れるようになりました
読了後様々な感情が溢れ出てきた中島らも「人体模型の夜」
短編小説なので非常に読みやすかったですが好き嫌いが分かれそうな作品(全てのジャンルにおいて作品の好き嫌いが分かれると思いますが)
天才的というかこの人の脳内はどうなっているのかと感じざるを得ませんでした
ホラーというかサイコというかクレイジーというか私は感動さえ覚えました
こんなにきれい。こんなにこわい。
愛しい身体のひとつひとつが恐怖の器官に変わりはじめる...。
読みだしたらやめられない戦慄小説
壁越しに聞こえるその女の声は、とても優し気だったが...。血も凍る盗聴を続ける男の体験。「耳飢え」
人面瘡評論家の私に、その男がひどく怯えながら見せてくれたのは...。「膝」
一家団欒の夕餉。偶然流れてきたテレビ番組をきっかけに、一人娘は一切の肉料理を拒否しはじめる......。「貴子の胃袋」
去勢手術をした無性願望の産婦人科医を襲った恐ろしい夢想......。「翼と性器」
他、プロローグ、邪眼、セルフィネの血、はなびえ、健脚行、ピラミッドのへそ、EIGHT ARMS TO HOLD YOU、骨喰う調べ、乳房、エピローグ